現場監督の裏金作りの基本的なパターン3選【バレるので絶対ダメ】

建設の現場監督の中には、裏金をもらっている人がいます。

会社と会社というよりは、個人と個人のつながりが強い業界のため、こうしたキックバックが起こりやすいです。

 

ですが、裏金は必ずバレます。

 

本記事では、現場監督の裏金作りでよくある基本的なパターンを解説します。

※決して、裏金作りを推奨するものではありません。

 

絶対にやらないようにしましょうね。

現場監督の裏金作りの基本的なパターン3選

 

現場監督の裏金作りの基本的なパターンは、次の3つです。

  1. 実際の人数より多い人数で請求書を出して、差分をもらう
  2. 使わない部材まで仕入れて、転売
  3. 水増しした請求書を下請けに出させて、キックバックをもらう

基本的には「元請けと下請けが協力して裏金を作る」というケースが多いです。

 

冒頭でも触れたとおり、建設業界は会社と会社よりも個人と個人のつながりが強いです。

例)現場監督と下請けの社長など

 

2人で協力することで裏金をつくったり、元請けの現場監督が下請けに圧力をかけて裏金作りに協力させるケースもありますね。

 

裏金作りは税務署が入ってきちんと調べれば絶対にバレるので、絶対にやめましょう。

1つずつ解説します。

 

また、なぜバレるのかも解説しますね。

①実際の人数より多い人数で請求書を出して、差分をもらう

実際に現場で働いていた人数よりも多い人数で顧客に請求し、一度下請け業者に請求書通りの金額を払い、後で下請け業者から現場監督がキックバックを受けるやり方です。

裏金①

上記の図はわかりやすくするためにシンプルにしていますが、実際はもっと複雑です。

※実際は、顧客から入る金額から元請けはピンハネして残りを下請けに払います。

 

この方法、現場監督と下請け業者が力を合わせないとできないですよね。

「お金だとまずい」となると、金券やギフト券でもらうこともあるようです。

なぜバレるのか?

この方法だと、下請け業者に使途不明金の20万円が発生します。

税理士に「20万円ありませんが、どうしましたか?」と聞かれたときに、答えられるようにしなければいけません。

 

そして、もし税理士をごまかせても税務署はごまかせません。

 

20万円くらいなら税務署も指摘しないですが、チリも積もって金額を大きくなるとさすがに税務調査が入ります。

多くの場合はそこでバレます。

 

現場監督と下請け業者が長きにわたって裏金作りをしていた場合、総額が膨大になり税務調査の対象になります。

裏金を受け取っていた現場監督は、懲戒解雇でしょう。

②使わない部材まで仕入れて、転売

実際には使わない部材を仕入れて、現場監督が転売しているケースもあります。

これは、下請け業者の協力がなくてもできてしまいます。

裏金②

なぜバレるのか?

小さい金額だとバレにくいですが、味をしめて続けていると会社側が気づきます。

「あれ?仕入れた部材の数と、図面の部材の数が合ってない…。部材どこいった?」

とバレます。

 

間違いなく懲戒解雇になりますね。

③水増しした請求書を下請けに出させて、キックバックをもらう

元請けが、実際の金額より水増しした請求書を下請けに出させてキックバックをもらう方法です。

①「実際の人数より多い人数で請求書を出して、差分をもらう」と似ていますが、もっと大掛かりなやり方です。

裏金③

上記の図はわかりやすくするためにシンプルにしていますが、実際はもっと複雑です。

※実際は、顧客から入る金額から元請けはピンハネして残りを下請けに払います。

 

ここまで金額が大きくなると、下請け業者も法人税申告のときに税務署が怖くなります。

だって、大きな使途不明金が発生するから。

 

税務調査の対象になりやすいやり方です。

 

また、下請け業者は法人税の支払いが苦しくなります。

売上は大きくなったのにキャッシュがないからです。

 

ですが、下請け業者が嫌がっても、元請けの現場監督が下請け業者に圧力をかけて、

「裏金作りに協力しないと、もう仕事回さないぞ」と脅します。

 

下請け業者は従わざるを得ないということですね。

実際に、この方法でたくさんの下請け業者が倒産しています。

 

だから、建設業界は人材が足りなくなっているんですよね…。

 

下請け業者を潰す危険なやり方です。

絶対にやってはいけません。

なぜバレるのか?

下請け業者に税務調査が入ると、すぐにバレます。

上記の図でいうと、200万円が消えてるわけですから。

 

税務署をナメない方がいいですよ。

目をつけられると、現場監督が居酒屋で飲んでるときに覆面調査員が近くの席に座って、会話をメモしています。

※マジです。

 

大きい使途不明金は必ずバレると思ってください。

くどいですが、絶対にやってはいけません。

まとめ

まとめ

裏金作りは絶対にやめましょう。

一度ウソをつくと、ウソを隠すためのウソをつかなければならず、どんどんウソが重なります。

そして、どこかでつじつまが合わなくなってバレます。

 

現場監督が裏金を作ってしまうと、懲戒解雇は避けられません。

だって、会社を騙していたわけですから。

 

現場監督として長くやっていきたいなら、きれいな仕事をしましょう。

 

そして、ヤバい取引には絶対応じない。

これが一番です。

 

普通に仕事をすればいいんです。

裏金作りはリスクの方が圧倒的に大きいので、絶対にやめましょう。