「施工管理に興味があるけど、ネットで調べるとけっこうやばそう」
「施工管理って給料高そうだし、手に職がつきそうだから良いと思ったけど、やめといた方がいいかな…」
「モノづくりも興味あるんだけどな、ヤバそうだからやめといた方がいい?」
「施工管理の実態はどうなんだろう?」
と思っていませんか?
この記事では、
- 施工管理はやめといた方がいいのか?
- 施工管理の実態
- でも、今後は働きやすくなる
を解説します。
求人サイトを見ていると、施工管理の給料の高さは魅力的ですよね?
未経験からでも始められるし、モノづくりに興味がある人には気になる仕事だと思います。
でも、ネットを調べると、
- やめとけ
- ブラック
- サービス残業
- 地獄
など、けっこうひどい情報が目立ちます(^^;
ハンパな気持ちであればやめておきましょう。
事実、大変な仕事なのでナメてかかるとヤケドします。
この記事では、施工管理の実態を紹介します。
目次
施工管理(現場監督)はやめとけ【実態を解説】
中途半端な気持ちであれば、施工管理(現場監督)はやめておきましょう。
たしかに大変な仕事なので、ある程度の覚悟は必要だからです。
施工管理がどれくらい大変なのか、実態を解説します。
長時間労働
施工管理は長時間労働です。
仕事内容が多いからです。
- 朝礼の準備、進行
- 職人さんへの指示
- 現場の掃除
- 職人さんに飲み物を出す
- 現場の写真撮影
- 設計業務
- 事務作業
- 工事のスケジュール管理
- 部材の発注
- 現場作業員への研修
- 現場の安全管理
- 工事の原価管理
- 行政などに申請業務
- 雑用
など、かなり仕事内容は多いです。
そのため、どうしても朝早く夜遅い仕事です。
国土交通省の「建設業における働き方改革」に見ると、建設業界は他業界より仕事時間が長いことがわかります。
出典:国土交通省「建設業における働き方改革」
また、雨で工事が遅れたり、発注ミスで工事が止まったりするので、どうしてもスケジュールが遅れていきます。
遅れを取り返すには、残業して働くしかありません。
月の残業が100時間を超えることもあります。
残業を美化する会社もまだまだありますし、飲み会もあるので、夜遅くなります。
施工管理は長時間労働だと知っておきましょう。
※もちろん、長時間労働になりすぎないように働き方改革をしている会社もあります。
サービス残業の会社が多い
建設会社はサービス残業が多いところが多いです。
残業の仕組みが、
- みなし残業
- 固定残業代
という会社が多いからです。
みなし残業や固定残業代は残業代の上限が決まっているので、長く働くほどサービス残業になります。
サービス残業だと、時給換算すると薄給になってしまいます。
※ただし、技術者派遣は残業代100%支給です。
休みが少ない
建設業界は休みが少ないです。
基本が週休1日だからです。
また、前述のとおり工事が遅れると忙しくなるので、休日出勤もあります。
激務な現場だと1ヶ月休みがないこともあります。
休みが少ないことで、離婚する人もいます。
IT化が遅れている
建設業界は、他業界に比べてIT化が遅れています。
そのため、いまだに紙を使う仕事も多いです。
IT化が遅れている分、無駄な仕事も多いです。
※ただし、現在は国がIT化を進めています。
責任が重い
施工管理は責任が重いです。
現場の責任者だからです。
経験が少ない施工管理でも、責任が降りかかってくる会社もあります。
「どうすんだよこれ!」と怒鳴られても、「俺に言われても…」って思うことも(^^;
職人さんがこわい
工事現場の職人さんたちの中には、こわい人もいます。
いわゆるガテン系というものですね。
体育会系のオラオラ系の職人さんもいるので、慣れないときついかも。
仕事に不慣れだと怒鳴られることもあります。
夏暑く、冬寒い
外仕事が多いので、夏暑く、冬寒いのは辛いところです。
建物を造る仕事ですからね、空調がない状況が多いんです。
体調管理はけっこう大切です。
危険がある
施工管理は現場作業員ではないですが、危険はあります。
工事現場にいる以上、危険は潜んでいます。
- 上から物が落ちてくる
- 穴に落ちる
- 高所から落ちる
という危険があるので、安全管理能力は必要です。
けっこう体力が必要
施工管理は肉体労働ではありませんが、体力は必要です。
前述のとおり、長時間労働で休みが少ないからです。
前職が、
- 立ちっぱなしの仕事
- 介護職
- 建設の現場作業員
などであればやっていけると思いますが、オフィスワークをやってきた人は体力づくりしてからがいいかも。
ブラック企業も多い
建設業界はブラック企業も多いです。
社員を大事にしない会社もあるからです。
建設業界は36協定がないので、残業の上限がありません。
※ただし、労働基準法の改正で今後は残業の上限が設定されます。
36協定がないのをいいことに、社員に長時間労働を課す会社があるんです。
もちろん建設会社の中にはホワイト企業もあります。
ですが、ブラック企業が存在するので注意してください。
ブラック企業の見分け方は離職率を見ることです。
離職率が異常に高い建設会社は、ブラックの確率が高いです。
離職率の確認方法は、建設業界ニュースというサイトの施工管理や建設業の離職率は?ブラックな職場を回避する方法がわかりやすいです。
ブラック派遣会社もある
未経験から施工管理を始めるなら、技術者派遣の会社から始めるのが一般的です。
研修があって、初心者向けの現場に派遣してもらえるからです。
ですが、技術者派遣会社もピンキリです。
むちゃくちゃ丁寧に研修してから現場に送り出すホワイト派遣会社もあれば、
ほとんど研修しないで現場に繰り出すブラック派遣会社もあります。
派遣会社の選びはけっこう重要です。
派遣会社選びのコツは、研修期間です。
最低でも研修期間が2ヶ月以上の派遣会社を選びましょう。
2ヶ月未満では、現場で使い物になりません。
ちなみに、「派遣」といってもアルバイトではなく正社員です。
技術者派遣の会社に正社員として雇用されて、働くのは別の建設会社の現場という意味です。
技術者派遣はIT業界や製造業でもある、有名な働き方です。
建設業界以外では使えないスキル
建設業界のスキルは建設業界でしか使えません。
他に建設業界のスキルが役立つ業界はないからです。
例えば、IT業界のスキルは業界が変わっても活かせます。
今は、すべての業界がITを使っているからです。
営業職も他業界で使えます。
どの会社にも営業職はいるからです。
それと比べると、建設業界のスキルは他に応用できません。
施工管理をするなら、建設業界だけで働くことを想定しましょう。
中小企業は下請けなのできつい
中小の建設会社は激務になりがちです。
下請け工事が多いので、どうしても単価が安くなるからです。
安い単価で仕事をこなすには、サービス残業や休日出勤が必要です。
中小企業はブラックもあるので注意してください。
※もちろん、ホワイト企業もありますが。
実態を知った上で施工管理を目指すのはOK
上記のような実態を知った上で施工管理を目指すのは良いことです。
事実、上記の環境で長年活躍している施工管理がいるので、働くメリットはあるんです。
施工管理のメリットは、下記のとおり。
- スキルが身につけば稼げる(年収1000万円以上も可能)
- 手に職がつく
- 転職も有利
- 一生食いっぱぐれがない
どんな仕事でも、きつい部分があるのは一緒です。
きつい部分よりもメリットが大きければ、施工管理にチャレンジしてみるべきです。
仕事ができるようになれば、かなり魅力的な仕事です。
でも、今後は働きやすくなる予定
中途半端な気持ちなら施工管理はやめておいた方がいいですが、今後は働きやすくなる予定です。
理由は、
- 国が働き方改革を進めている:残業時間の上限を設ける、週休2日制の導入
- IT化を進めている
の2つです。
建設業界が働きやすくなることについては、
施工管理(現場監督)はきつい・辛い・大変の実態24選【適性も診断】にまとめているので、興味があれば読んでみてください(^^)
まとめ
最後に、この記事の内容は下記のとおり。
- 中途半端な気持ちなら、施工管理はやめとけ!
- 施工管理にはメリットもある
- でも、今後は働きやすくなる予定
この記事を読んで「やっぱり、施工管理は難しそうだな…」と思う人はやめておきましょう。
世の中にはたくさん仕事がありますし、施工管理がすべてではありません。
ただし、
- 施工管理ほど稼げる仕事は少ない
- スキルが身につけば食いっぱぐれがない
という点は、他の職種よりメリットがありますね。
デメリットとメリットを理解して、判断しましょう。
あなたの仕事選びの参考になればうれしいです(^^)