竹中工務店の現場監督・施工管理の就職難易度は10です。

スーパーゼネコン５社の一角です。

 

創業はなんと１６１０年で、織田信長の家臣だった「竹中藤兵衛正高」により始まりました。

東京や大阪で有名建築物を数多く施工している実績があります。

 

自社施工の建築物を「作品」と呼び、竹中工務店が仕事に思いをもって取り組んでいることがわかります。

海外進出にも積極的で、東南アジアでの施工も増えています。

 

それでは、竹中工務店についてさっそく見ていきましょう(^^)

竹中工務店の会社概要

竹中工務店の会社概要は、

  • 本社所在地：大阪府大阪市中央区本町4丁目1-13
  • 資本金：500億円
  • 売上高：1兆2959億円
  • 従業員数： 7400人

となっています。

引用元：youtube「竹中工務店　CM　Build Beyond【30秒ver】」

竹中工務店の有名建築物の施工実績(建築作品)は、

  • 東京タワー
  • 東京ミッドタウン
  • 新丸の内ビルディング
  • 汐留芝離宮ビルディング
  • 八重洲ファーストフィナンシャルビル
  • 汐留シティセンター
  • 東京サンケイビル
  • 朝日新聞東京本社
  • 新梅田シティ・梅田スカイビル
  • あべのハルカス
  • 名古屋東宝ビル
  • 資生堂銀座ビル
  • オリックス本町ビル
  • 新フランス大使館
  • 東京ドームドームシティラクーア
  • 横浜赤レンガ倉庫
  • 通天閣改修工事
  • 東京楽天地浅草ビル
  • 新宿東宝ビル
  • 東急プラザ表参道原宿
  • ヨドバシAkiba
  • 水天宮御造替
  • 熱田神宮神楽殿
  • 迎賓館赤坂離宮

などがあります。

 

主に東京と大阪で有名建築物の施工実績が多いです。

大阪のあべのハルカスの設計・施工技術の紹介動画がありますので、参考に見てみてください。

引用元：youtube「あべのハルカス　省エネ立体都市　設計・施工技術の紹介　竹中工務店」

竹中工務店は全国に拠店があり、

  • 東京
  • 札幌
  • 仙台
  • 横浜
  • 千葉
  • 埼玉
  • 名古屋
  • 大阪
  • 京都
  • 神戸
  • 高松
  • 広島
  • 福岡

に支店があります。

 

また、海外拠点も多く、

  • バンコク
  • ヤンゴン
  • ジャカルタ
  • クアラルンプール
  • シンガポール
  • グルガオン
  • ホーチミン
  • 上海
  • デュッセルドルフ
  • アムステルダム
  • ブリュッセル
  • パリ
  • ロンドン
  • ミラノ
  • バルセロナ
  • プラハ
  • ブロッワフ
  • ブダペスト
  • ジリナ
  • ブカレスト
  • シカゴ
  • ニューヨーク
  • ホノルル

にあり、アジア・ヨーロッパ・アメリカと幅広く事業展開しています。

 

竹中工務店に就職すると全国転勤や海外勤務があります。

 

その他の竹中工務店の企業情報は、

  • 平均年齢：42.5歳
  • 男性従業員の平均年齢：42.9歳
  • 女性従業員の平均年齢：40.5歳
  • 平均勤続年数：17.9年
  • 男性の平均勤続年数：18.1年
  • 女性の平均勤続年数：16.9年
  • 離職率：0.8％
  • ３年後の離職率2.5%
  • 採用倍率：7倍
  • 年間の平均有給休暇取得日数：8.9日
  • 月の平均残業時間：33.1時間
  • 月の平均残業代：不明

となっています。

ちなみに、社員の男女比は、男性83%：女性17%です。

引用元：就職四季報

竹中工務店の新入社員研修は注目されており、新人にマンツーマンで教育係がつきます。

引用元：youtube「【賢者の選択】ビジネスLAB竹中工務店20161104」

竹中工務店のドローン施工

竹中工務店は、大阪府吹田市の千里万博公園内に建設した市立吹田サッカースタジアムの施工時にドローンを導入し、品質管理や安全管理に活用しています。

 

躯体工事や大屋根設置工事では足場や作業床を必要最低限しか使わない工法を採用しており、大きなコストカットに成功しています。

 

大屋根の設置工事では、鳥や枯れ葉による雨どいの状況確認が必要になりますが、こうした安全管理にもドローンを活用しています。

 

竹中工務店のドローン施工については、現在竹中工務店が力を入れていることですので、覚えておきましょう。

引用元：建設業界ニュース「ドローンが建築現場で活躍」

竹中工務店の平均年収は１００１万円

竹中工務店の平均年収は１００１万円です。

参考：竹中工務店「有価証券報告書」

スーパーゼネコン５社の中では、鹿島建設・大林組に次いで第３位の年収です。

 

諸手当には、

  • 住宅補助金
  • 時間外勤務手当
  • 通勤費(全額支給)

などがあります。

 

昇給は４月に年１回です。

ボーナスは６月と１２月の年２回で、平均ボーナス額は２５２万円です。

世代別の平均年収

竹中工務店の世代別の平均年収は、

  • 20～24歳：312万円
  • 25～29歳：433万円
  • 30～34歳：570万円
  • 35～39歳：727万円
  • 40～44歳：836万円
  • 45～49歳：887万円
  • 50～54歳：959万円
  • 55～59歳：997万円
  • 60～64歳：555万円
  • 65～69歳：472万円

となっています。

※厚生労働省「賃金構造基本統計調査」を参考に計算していますので、実際の平均年収と差がある場合があります。

 

さらに詳しい竹中工務店の年収情報は「竹中工務店　現場監督　年収」を読んでみてください。

竹中工務店の業績

竹中工務店の業績は、

  • 2015年：売上高1兆96億7900万円、経常利益547億1900万円、純利益331億5000万円
  • 2016年：売上高9554億8200万円、経常利益817億2200万円、純利益530億9500万円
  • 2017年：売上高1兆65億7100万円、経常利益993億700万円、純利益656億9100万円

となっています。

 

売上・利益ともに成長しています。

財務基盤は盤石です。

 

竹中工務店は非上場企業です。

株主に発言権を奪われない分、強い経営ができるのも特徴です。

竹中工務店の施工管理職の中途採用の転職の難易度

竹中工務店の施工管理職の中途採用の募集職種は、

  • 建築施工管理
  • 設備施工管理

などです。

 

建築施工管理の応募資格は、

などです。

 

設備施工管理の応募資格は、

などです。

簡単に言うと、ハイレベルな即戦力人材を募集しているということです。

 

最終学歴は高卒以上で良いですが、５年以上の施工管理の実務経験が必要であり、１級資格も必要であることから転職の難易度は高いと言えます。

 

特に、竹中工務店は年収も高いため人気の企業です。

実務経験が豊富であっても競争倍率が高いため、なかなか中途採用の転職は難しいでしょう。

 

竹中工務店の施工管理職の中途採用(最終学歴大卒)の給料イメージは、
  • 施工管理の実務経験１０年：基本給３０万～３４万円
  • 施工管理の実務経験１５年：基本給３５万～４２万円

となっています。

竹中工務店の休日と休暇

竹中工務店の休日は土日祝です。

 

休暇は、

  • 年末年始休暇(１２月３０日～１月３日)
  • 夏期休暇(連続９日)
  • 有給休暇(２０日)
  • 特別休暇
  • 慶弔休暇

などがあります。

竹中工務店の福利厚生

竹中工務店の福利厚生は、

  • 各種保険(雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金保険)
  • 社宅、独身寮
  • 保養所
  • 社員食堂

などがあります。

 

一般的な福利厚生はそろっています。

竹中工務店応募の必要書類

竹中工務店に中途採用で応募する際の必要書類は、

  • 履歴書
  • 職務経歴書

です。

中途採用の選考フロー

竹中工務店の中途採用の選考フローは、

  1. エントリー
  2. 書類選考
  3. 筆記試験(適性検査と技術検査)
  4. 専門調査
  5. 一次面接
  6. 二次面接
  7. 内定

となっています。

 

面接が２回ある点から、人物重視の採用であることがわかります。

 

豊富な施工管理の実務経験があって、国家資格を持っていても簡単に採用になるわけではありません。

 

面接では当然コミュニケーション能力も見られています。

 

中途採用の採用試験だと思って油断せず、筆記試験対策・面接練習などしっかり準備してのぞみましょう。

スペックは良いのに面接で落ちる人もいます。

求められる人物像は？

竹中工務店が求める人物像は、

  • 高卒以上で、施工管理実務経験が５年以上の人
  • 1級建築士をもっている人
  • 1級建築施工管理技士のもっている人
  • 1級電気工事施工管理技士をもっている人
  • 1級管工事施工管理技士をもっている人
  • 建築設備士、電気主任技術者をもっている人
  • 誠実に向き合える人
  • 主体性のある人
  • ルールの中でも創意工夫ができる人
  • チームワークを活かせる人
  • チャレンジ精神旺盛な人
  • 真面目な人
  • 体力がある人
  • 行動力がある人
  • コミュニケーション能力が高い人
  • やり遂げる力のある人
  • 転勤できる人
  • 成長できる人

となっています。

採用面接で聞かれることは？

竹中工務店の採用面接で聞かれることは、

  • 志望動機
  • 竹中工務店の作品の中で好きなものはどれですか？
  • この職種を選んだ理由
  • 自分の長所、短所
  • 転勤は可能か？
  • 残業は可能か？
  • 体力はある方ですか？
  • 転職理由
  • 実務経験は？
  • 単身赴任は可能か？
  • 忙しい現場でも大丈夫か？
  • 棟梁精神とはなにか？
  • 自己PR
  • 前職の退職理由
  • 保有資格について

となっています。

 

竹中工務店の施工した建築物のどれがどのように好きかを聞かれます。

 

竹中工務店の施工実績を調べて、なぜ好きなのかもわかりやすく面接で説明できるように練習しておきましょう。

竹中工務店の評判や口コミ

竹中工務店の評判や口コミをご紹介します。

竹中工務店の社員さんの声もお伝えします。

就職・転職の参考にしてください。

社員を大切にする会社

比較的明るくて温厚な社員が多く、社員を大切にする社風です。

 

スーパーゼネコンの中で唯一の非上場企業ですので、株主に気をつかう必要がないため、社員を大切にしやすい会社です。

 

待遇は他のスーパーゼネコンレベルです。

離職率が低いのもうねづけますね。

 

また、非上場企業であるからこそ年収は高めです。

自社の建築物へのプライドがある

前述の通り、竹中工務店では自社施工の建築物を「作品」と呼びます。

それだけ自社施工の建築物にプライドと愛着を持っている証拠です。

 

設計力・技術力ともに高く、施主の満足度も高いのが特徴です。

施工のレベルが高いため、工事費が高いのも特徴です。

 

現場監督として良い経験が積めるでしょう。

年功序列企業

竹中工務店は歴史もあるからか、年功序列の側面があります。

 

基本的には年齢や勤続年数で給料が上がりますが、社内で良い評判がある社員は評価が上がります。

 

仕事ぶりで昇格・昇給できる可能性もありますので、チャレンジする姿勢は重要です。

大規模建築案件を経験できる

竹中工務店は東京ミッドタウンや大阪のあべのハルカスなど大規模建築の施工実績が多いです。

 

大規模建築案件を多く経験できるのは、現場監督のスキルアップとしては魅力的ですね。

地図に残る名所を施工できる喜びがあるでしょう。

まとめ

竹中工務店では大きいプロジェクトが多いため、かなり経験値が必要です。

 

採用倍率も高く、入社した後も難易度の高い仕事が多くやりがいがありそうですが、実務経験値が低いと厳しいでしょう。

 

竹中工務店では今後、都市再生やリニューアル工事・環境関連の事業に力を入れていくようです。

竹中工務店が今後力を入れたい分野の実務経験があると有利になるでしょう。

 

施工管理職の中途採用の応募条件の最終学歴は高卒以上となっていますが、おそらく大卒の方が好まれると考えられます。

 

豊富な実務経験、１級の国家資格、大卒という条件がそろわないと、転職の難易度は高いです。

 

あなたの就職・転職の参考になればうれしいです(^^)