清水建設の現場監督・施工管理の就職難易度は10です。
清水建設は日本を代表するスーパーゼネコンです。
1804年創業の名門建設会社です。
元々、清水建設の起源は宮大工です。
1838年には江戸城の建設にも参加していたそうです。
京橋の本社ビルは最新技術が結集した省エネビルで有名です。
日本国内首都圏の大手企業の本社ビルや、大学や病院など大型の民間建築を得意としています。
今後は日本国内だけではなく、海外拠点の強化をしています。
清水建設について、さっそく見ていきましょう(^^)
目次
清水建設の会社概要
清水建設の会社概要をご紹介します。
- 本社所在地:東京都中央区京橋二丁目16番1号
- 創業:1804年
- 資本金:743億6500万円
- 従業員:10431人
- 事業内容:建築・土木等建設工事の請負(総合建設業)
となっています。
ちなみに、清水建設は最新の高層ビル建築の技術もありながら、寺社建築も得意です。
東京銀座の新歌舞伎座の建築も清水建設です。
もともと宮大工から始まった清水建設のため、寺社建築も得意なのですね。
創業は1804年の江戸時代で、創業者は清水喜助といいます。
二代目の清水喜助は、1868年に日本初の洋風ホテル「築地ホテル館」を設計施工しています。
施工実績は、
- 富山県美術館
- 出雲大社
- 東映アニメーション新大泉スタジオ
- 東京都民銀行本店
- 東京大学の総合図書館別館
- JRさいたま新都心ビル
- 国立がん研究センター研究棟
- 日立物流ビル
- JR北海道の社員研修センター
- 横浜野村ビル
- 京橋エドグラン
- 東京ビッグサイト東新展示棟
- 住友不動産新橋ビル
など、数多くの施工実績があります。
その他の情報は、
- 平均年齢:44.6歳
- 男性社員平均年齢:45.1歳
- 女性社員平均年齢:41.3歳
- 平均勤続年数:17.3年
- 男性社員平均勤続年数:18.2年
- 女性社員平均勤続年数:12.9年
- 離職率:0.9%
- 採用倍率:約43倍
- 年間の平均有給休暇取得日数:8.8日
- 月の平均残業時間:39.3時間
- 月の平均残業代:120,924円
となっています。
また、社員の男性と女性の比率は、男性86%、女性14%です。
引用元:就職四季報
清水建設では、施工管理職の女性採用にも力を入れています。
女性の施工管理職のTVCMは印象的でしたよね(^^)
引用元:youtube『清水建設「チームで走り続ける」篇』
清水建設の平均年収は967万円
清水建設の平均年収は967万円です。
参考:清水建設「有価証券報告書」
ちなみに、ボーナスは6月と12月の年2回です。
諸手当は、
- 通勤手当
- 時間外手当
などがあります。
清水建設の初任給
清水建設の総合職の施工管理・現場監督の初任給は、
- 修士了:26万円
- 大学卒:24万円
- 高専卒:22万円
となっています。
大学卒の月給・ボーナス・年収の推移(残業代を含まない場合)
清水建設の大学卒の世代別の月給・ボーナス・年収を調べてみました。
- 20~24歳:月給24万円・ボーナス53万円・年収341万円
- 25~29歳:月給30万円・ボーナス103万円・年収466万円
- 30~34歳:月給36万円・ボーナス123万円・年収555万円
- 35~39歳:月給39万円・ボーナス160万円・年収627万円
- 40~44歳:月給43万円・ボーナス191万円・年収709万円
- 45~49歳:月給47万円・ボーナス230万円・年収795万円
- 50~54歳:月給53万円・ボーナス262万円・年収894万円
- 55~59歳:月給51万円・ボーナス254万円・年収864万円
- 60~64歳:月給36万円・ボーナス131万円・年収558万円
- 65~69歳:月給31万円・ボーナス84万円・年収452万円
となっています。
※厚生労働省「賃金構造基本統計調査」を参考に計算していますので、実際の平均年収と差がある場合があります。
高専卒の月給・ボーナス・年収の推移(残業代を含まない場合)
清水建設の高専卒の世代別の月給・ボーナス・年収を調べてみました。
- 20~24歳:月給22万円・ボーナス49万円・年収313万円
- 25~29歳:月給28万円・ボーナス95万円・年収427万円
- 30~34歳:月給33万円・ボーナス113万円・年収509万円
- 35~39歳:月給36万円・ボーナス147万円・年収575万円
- 40~44歳:月給40万円・ボーナス176万円・年収650万円
- 45~49歳:月給43万円・ボーナス211万円・年収728万円
- 50~54歳:月給48万円・ボーナス240万円・年収820万円
- 55~59歳:月給47万円・ボーナス233万円・年収792万円
- 60~64歳:月給33万円・ボーナス120万円・年収512万円
- 65~69歳:月給28万円・ボーナス77万円・年収414万円
となっています。
※厚生労働省「賃金構造基本統計調査」を参考に計算していますので、実際の平均年収と差がある場合があります。
月給・ボーナス・年収の推移(月の残業代50時間分を含んだ場合)
大卒の清水建設の世代別の月給・ボーナス・年収を、月50時間の残業代込みで調べてみました。
- 20~24歳:月給34万円・ボーナス53万円・年収461万円
- 25~29歳:月給40万円・ボーナス103万円・年収586万円
- 30~34歳:月給46万円・ボーナス123万円・年収675万円
- 35~39歳:月給49万円・ボーナス160万円・年収747万円
- 40~44歳:月給53万円・ボーナス191万円・年収829万円
- 45~49歳:月給57万円・ボーナス230万円・年収915万円
- 50~54歳:月給63万円・ボーナス262万円・年収1014万円
- 55~59歳:月給61万円・ボーナス254万円・年収984万円
- 60~64歳:月給46万円・ボーナス131万円・年収678万円
- 65~69歳:月給41万円・ボーナス84万円・年収572万円
となっています。
※計算値はあくまでも目安ですので、参考程度にしてください。
清水建設の手取り年収
大卒の清水建設の施工管理(現場監督)の世代別の手取り年収を調べてみました。
額面から所得税・住民税・社会保険料を引いた年収です。
※ただし、住んでいる都道府県・扶養家族人数などによって変わりますので、あくまでも参考値にしてください。
手取りの月給・ボーナス・年収の推移(月の残業代50時間の場合)
清水建設の大卒の世代別の年収の手取り額を、月50時間の残業代込みで調べてみました。
- 20~24歳:月給257,000円・ボーナス400,000円・年収3,487,000円
- 25~29歳:月給294,000円・ボーナス752,000円・年収4,280,000円
- 30~34歳:月給337,000円・ボーナス902,000円・年収4,955,000円
- 35~39歳:月給351,000円・ボーナス1,151,000円・年収5,374,000円
- 40~44歳:月給376,000円・ボーナス1,351,000円・年収5,865,000円
- 45~49歳:月給415,000円・ボーナス1,673,000円・年収6,658,000円
- 50~54歳:月給459,000円・ボーナス1,992,000円・年収7,439,000円
- 55~59歳:月給425,000円・ボーナス1,775,000円・年収6,879,000円
- 60~64歳:月給331,000円・ボーナス951,000円・年収4,924,000円
- 65~69歳:月給304,000円・ボーナス629,000円・年収4,289,000円
となっています。
清水建設の現場監督(施工管理)の年収については「清水建設 現場監督 年収」も参考にしてください。
清水建設の業績
清水建設の業績をご紹介します。
- 2015年:売上高1兆5678億4300万円、営業利益500億3200万円、経常利益562億4600万円、純利益333億9700万円
- 2016年:売上高1兆6649億3300万円、営業利益946億6800万円、経常利益955億100万円、純利益593億2200万円
- 2017年:売上高1兆5674億2700万円、営業利益1288億3500万円、経常利益1311億9700万円、純利益989億4600万円
となっています。
売上は業界トップクラスです。
利益率が上昇しており、業績は好調と言えますね。
清水建設の休日や休暇
清水建設の休日は完全週休2日と祝日です。
休暇は、
- 年末年始休暇
- 夏季休暇
- 慶弔休暇
- リフレッシュ休暇
- 年次休暇(11~20日)
- ボランティア休暇
- 現場異動休暇
となっています。
清水建設では、ノー残業デイを設けており、時間になるとパソコンが強制終了されます。
過度な残業が発生しないように社内体制を整えています。
時期によっては大型連休の取得も可能で、ワークライフバランスをとれるように体制作りが進んでいます。
清水建設の諸手当や福利厚生
清水建設の諸手当は、通勤手当・時間外手当などです。
福利厚生は、
- 財形貯蓄積立金制度
- 社員持株会
- 社宅(家族社宅・独身寮・単身赴任寮)
となっています。
諸手当や福利厚生は一般的なものが用意されています。
清水建設に現場監督(施工管理)の新卒採用で就職する難易度は?
清水建設の現場監督(施工管理の)新卒採用の募集は、
- 建築施工管理
- 設備施工管理
- 土木施工管理
などがあります。
最終学歴は大卒以上である必要があることと、卒業学部が、
- 建築系
- 土木系
- 機械系
- 電気・電子系
- 環境工学系
である必要があります。
清水建設は日本を代表するスーパーゼネコンですから、新卒のエントリーが殺到します。
採用倍率は高いため就職の難易度は超高いです。
清水建設の採用実績校・大学
清水建設の採用実績校・大学は、
- 早稲田大学
- 京都大学
- 東京大学
- 東京工業大学
- 東京理科大学
- 東北大学
- 九州大学
- 慶応義塾大学
- 広島大学
- 大阪大学
- 日本大学
- 名古屋大学
- 横浜国立大学
- 芝浦工業大学
- 首都大学
などとなっています。
やはり、採用実績校は上位の大学が並びます。
有名大学の新卒採用をしている点でも、就職難易度は高いといえます。
清水建設に現場監督の中途採用で転職する難易度は?
施工管理職で清水建設に中途採用で転職する難易度は高いです。
施工管理職の募集職種は、
- 建築施工管理
- 土木施工管理
- 設備施工管理
- 海外の設備施工管理
- 原子力発電所の施工管理
などです。
ゼネコンでの施工管理経験が必要なため、ゼネコン経験がない人は難しいでしょう。
施工管理技士の資格も1級が必要です。
まだ2級しかもっていないという人は、1級取得を目指しましょう。
「清水建設に現場監督で転職するのに学歴は必要なのか?」も気になるところですよね?
今は業界全体で現場監督が不足している時代なので、清水建設といっても施工管理の技術者は募集しています。
ただし、同じスペックであれば有名大学卒であるほど転職には有利です。
施工管理は技術職なので本来はあまり学歴は関係ありませんが、清水建設ほどのスーパーゼネコンになると学歴も関係してきます。
清水建設が力を入れていること
清水建設では、AIの開発に力を入れています。
AIロボットによる施工システムや、AIを活用してシールド工事のトンネル掘進計画を最適化する「シールド掘進計画支援システム」を開発しています。
総務省の発表では、2025年に建設技術者が約110万人が退職する予定だそうです。
今後は、AIシステムやロボットを活用していくことで、少ない人数で現場を回せるようにする技術開発が必須です。
清水建設はAIなど最新技術の開発において、業界をリードしています。
面接を受ける際は、その企業が力を入れていることを知っておくのは重要です。
「清水建設はAIやロボット開発に力を入れている」と知っておきましょう。
参考:建設業界ニュース「建設業界が現場にAIを導入!AIは人間の仕事を奪うのか?」
また、海外も含めた建設事業やエンジニアリング、投資開発や環境への取り組みにも力を入れています。
清水建設のインターン
清水建設のインターンは、
- 施工系インターンシップ
- 理系学生向けインターンシップ
- 文理共通インターンシップ
があります。
①施工系インターンシップの時期は、
- 9月4日~12日
- 11月に2日間
です。
②理系学生インターンシップは11月中旬から2月中旬に行われます。
参加人数は約300人です。
引用元:就職四季報
清水建設応募の必要書類
応募の際の必要書類は、
- 履歴書
- 職務経歴書
となっています。
新卒の選考フロー
清水建設の新卒の選考フローは、
- エントリーシート
- Web適性検査
- Webテスト(SPI)
- 自己紹介書
- 小論文
- 面接(2回)
- 内定
となっています。
エントリーシートの内容は、
- 選考内容と、それを選んだ理由(各200文字)
- 学業以外でもっとも力を入れたこと(200文字)
- 志望動機(400文字)
- 「課題や困難に対する取り組み姿勢」「対人関係」「他社からの評価」について、強み・長所と弱み・短所(各30文字)
- 最も自信がある力
となっています。
自己紹介書は文字数制限はありません。
制限時間は30分です。
引用元:就職四季報
中途採用の選考フロー
清水建設の中途採用の選考フローは、
- 書類選考
- 面談
- 適性検査
- 面接選考
- 内定
- 処遇説明
- 入社
となっています。
面接は1~2回あります。
求められる人物像は?
清水建設が求める人物像は、
- 一級建築士をもっている人
- 1級建築施工管理技士の資格をもっている人
- ゼネコンで建築施工管理の実務経験のある人
- 視野が広い人
- 目的意識を持って行動できる人
- やり抜く人
- 真面目な人
- 努力できる人
- 体力がある人
- 転勤が可能な人
となっています。
採用面接で聞かれることは?
清水建設の採用面接で聞かれることは、
- どうしてゼネコンに転職したいのか?
- 清水建設でなければならない理由は?
- 入社したらやりたい仕事は?
- 自分の長所、短所
- 志望動機
- 転勤は可能か?
- 残業は可能か?
- 忙しい現場でも大丈夫か?
- 単身赴任は可能か?
- 体力はある方ですか?
- 自己PR
- 転職理由
- 実務経験は?
となっています。
ちなみに、清水建設の中途採用の面接は2~3回あるようです。
施工管理経験があっても、念入りな面接をするようです。
きちんと面接対策をしていきましょう。
清水建設の評判や口コミ
清水建設の評判や口コミをご紹介します。
清水建設の社員さんの声もお伝えします。
就職・転職の参考にしてください。
歴史あるリーディングカンパニー
江戸時代から続く歴史あるスーパーゼネコンで、堅実な経営が続いています。
歴史の長い企業だけあって、業務に書類が多いのも特徴です。
「清水建設の社員である」ということに誇りとプライドをもっている社員さんが多いです。
優秀な技術者の割合が多いのも特徴です。
体育会系企業
どの建設会社でも同じことですが、良い意味で体育会系の企業です。
上下関係は重んじられますが、その分「上が下を育てる」という意識をもった人が多いのも特徴です。
年配社員さんも多いため、技術や知識の吸収にも役立つでしょう。
「人材を育てる」という意識が強い企業です。
業界内での人脈を作るのにも良いでしょう。
仕事量は多め
どんどん仕事を任されるため、チャレンジし続けたい人に向く会社です。
毎回新しいチャレンジをして、それが自分の経験値になっていくため、成長のスピードは速いです。
年功序列企業
清水建設ほどの歴史がある超大手ゼネコンになると、年功序列の文化があります。
給料も長く勤めるほど上がっていきます。
もちろん現場監督であれば残業代や資格手当などで給料は上がります、ベースの給料は年功序列です。
生涯賃金は高くなります。
スケールの大きい仕事ができる
清水建設が扱う工事の規模は大きいため、大規模案件の実務経験を積むことができます。
また、歴史的な建造物の施工に関わるチャンスもあるため、現場監督として貴重な体験が積めます。
業務の幅も広いため覚えることは多いですが、自分を鍛えるなら良い環境です。
技術力も高く、技術を教えてくれる文化もあるため、責任は大きいですが成長のスピードは速いです。
潰れる心配はない
清水建設ほどの超大手企業だと財務も盤石なため、潰れる心配はありません。
長く働くことができるでしょう。
ただし、全国転勤がありますので、同じ土地に長く住めるわけではなさそうです。
まとめ・感想
ゼネコンでの実務経験が必要のため、それがない人には厳しいでしょう。
日本を代表するスーパーゼネコンのため、相当の技術・知識・経験が求められるようです。
豊富な実務経験、1級施工管理技士の資格、大卒以上の学歴がそろわないと採用は難しいでしょう。
就職・転職の難易度は高いです。
中途採用であっても、企業分析や面接練習は念入りにしてから採用面接にのぞみましょう。
また、清水建設に採用されると全国転勤や海外勤務の可能性もあります。
あまり転勤したくない人は慎重に検討しましょう。
あなたの就職・転職活動の参考になればうれしいです(^^)