大林組の現場監督・施工管理の就職難易度は10です。
大林組は日本を代表するスーパーゼネコンです。
特に、首都圏や関西などの都市開発を得意としています。
六本木ヒルズや東京スカイツリーをはじめとする東京都心のランドマークを数多く施工しています。
建設現場では女性も活躍しています。
民間の資金や人材を活用する公共事業の実績が豊富です。
海外事業は北米や東南アジアやオセアニアも展開しています。
不動産事業、再生可能エネルギー発電事業も積極的に展開しています。
さっそく大林組についてみていきましょう(^^)
目次
大林組の会社概要
引用元:Youtube『施工管理職(建築職)の仕事「BUILD THE NEW ERA 」』
大林組の会社概要をご紹介します。
- 創業:明治25年(1892年)
- 設立:昭和11年(1936年)
- 本社所在地:東京都港区港南2丁目15番2号 品川インターシティB棟
- 資本金:577億5200万円
- 従業員数 8524人
となっています。
事業内容は、
- 国内外建設工事
- 地域開発・都市開発・その他建設に関する事業
- エンジニアリング・マネージメント・コンサルティング業務の受託、不動産事業など
となっています。
本社は東京の品川ですが、もともと大林組は大阪の企業です。
創業者は大林芳五郎さんといいます。
関西では、スーパーゼネコンとしてトップです。
阪神淡路大震災後の復旧工事に大きく貢献したことで、関西での地位を確固たるものにしました。
大林組の代表的な施工実績は、
- 東京駅
- 東京スカイツリー
- 虎ノ門ヒルズ
- 六本木ヒルズ
- 表参道ヒルズ
- 京都駅ビル
- 大阪ドーム
などがあります。
有名な建築物ばかりですね。
その他の企業情報は、
- 平均年齢:42.3歳
- 男性社員の平均年齢:42.2歳
- 女性社員の平均年齢:42.8歳
- 平均勤続年数:17.1年
- 男性社員の平均勤続年数:16.8年
- 女性社員の平均勤続年数:18.5年
- 採用倍率:約50倍
- 離職率:0.6%
- 年間の有給休暇取得日数:7.8日
- 月の平均残業時間:40.3時間
- 月の平均残業代:124,811円
となっています。
ちなみに、大林組の社員の男女比は、男性85%、女性15%です。
引用元:就職四季報
大林組の宇宙エレベーター
大林組が宇宙エレベーター計画を進めていることは有名ですよね。
宇宙エレベーターができれば、宇宙飛行士でなくても宇宙に行ける可能性が出てきます。
今後は宇宙での人の生活や、月や火星への移住計画にもつながるかもしれません。
まるでSF映画の世界ですよね。
宇宙エレベーターに荷物を積んで輸送ができるようになるのが2050年ころで、人が乗って移動できるようになるのは2050年よりも先と言われています。
「大林組は宇宙エレベーターに力を入れている」ということは、採用面接でも使えることなので抑えておきましょう。
参考:建設業界ニュース「建設会社の宇宙開発」
大林組の平均年収は1046万円
大林組の平均年収は1046万円です。
参考:大林組「有価証券報告書」
年収は鹿島建設に次いで第2位です。
ちなみに、平均ボーナス金額は238万円です。
昇給は4月で年1回、ボーナスは7月と12月の年2回です。
諸手当は、
- 割増手当
- 別居手当
- 住宅手当
- 宿日直手当
- 特殊作業手当
- 海外勤務手当
- 通勤費
- 資格取得手当
などがあります。
資格取得手当がもらえる資格は、
- 技術士
- 一級建築士
- 一級施工管理技士(土木・建築・管工事・電気・造園・建設機械)
- 1級建設業経理士
- 宅地建物取引士
- TOEIC(800点以上)
となっています。
また、資格取得にかかる費用で、
- 受験料
- 登録料
- 更新料
- 交通費(受験会場まで)
を一部負担してくれます。
資格取得に協力的な企業ですね(^^)
大林組の初任給
大林組の施工管理・現場監督の初任給は、
- 博士了:29万円
- 修士了:26万円
- 大学卒:24万円
- 短大・高専卒:21万円
- 高校卒:19万円
となっています。
大学卒の月給・ボーナス・年収の推移(残業代を含まない場合)
大林組の大学卒の世代別の月給・ボーナス・年収を調べてみました。
- 20~24歳:月給24万円・ボーナス53万円・年収341万円
- 25~29歳:月給30万円・ボーナス103万円・年収466万円
- 30~34歳:月給36万円・ボーナス123万円・年収555万円
- 35~39歳:月給39万円・ボーナス160万円・年収627万円
- 40~44歳:月給43万円・ボーナス191万円・年収709万円
- 45~49歳:月給47万円・ボーナス230万円・年収795万円
- 50~54歳:月給53万円・ボーナス262万円・年収894万円
- 55~59歳:月給51万円・ボーナス254万円・年収864万円
- 60~64歳:月給36万円・ボーナス131万円・年収558万円
- 65~69歳:月給31万円・ボーナス84万円・年収452万円
となっています。
※厚生労働省「賃金構造基本統計調査」を参考に計算していますので、実際の平均年収と差がある場合があります。
短大・高専卒の月給・ボーナス・年収の推移(残業代を含まない場合)
大林組の短大・高専卒の世代別の月給・ボーナス・年収を調べてみました。
- 20~24歳:月給21万円・ボーナス47万円・年収299万円
- 25~29歳:月給26万円・ボーナス90万円・年収408万円
- 30~34歳:月給31万円・ボーナス108万円・年収486万円
- 35~39歳:月給34万円・ボーナス140万円・年収549万円
- 40~44歳:月給38万円・ボーナス168万円・年収621万円
- 45~49歳:月給41万円・ボーナス202万円・年収695万円
- 50~54歳:月給46万円・ボーナス229万円・年収782万円
- 55~59歳:月給44万円・ボーナス222万円・年収756万円
- 60~64歳:月給31万円・ボーナス115万円・年収488万円
- 65~69歳:月給26万円・ボーナス74万円・年収395万円
となっています。
※厚生労働省「賃金構造基本統計調査」を参考に計算していますので、実際の平均年収と差がある場合があります。
月給・ボーナス・年収の推移(月の残業代50時間分を含んだ場合)
大学卒の大林組の世代別の月給・ボーナス・年収を、月50時間の残業代込みで調べてみました。
- 20~24歳:月給34万円・ボーナス53万円・年収461万円
- 25~29歳:月給40万円・ボーナス103万円・年収586万円
- 30~34歳:月給46万円・ボーナス123万円・年収675万円
- 35~39歳:月給49万円・ボーナス160万円・年収747万円
- 40~44歳:月給53万円・ボーナス191万円・年収829万円
- 45~49歳:月給57万円・ボーナス230万円・年収915万円
- 50~54歳:月給63万円・ボーナス262万円・年収1014万円
- 55~59歳:月給61万円・ボーナス254万円・年収984万円
- 60~64歳:月給46万円・ボーナス131万円・年収678万円
- 65~69歳:月給41万円・ボーナス84万円・年収572万円
となっています。
※計算値はあくまでも目安ですので、参考程度にしてください。
大林組の手取り年収
大卒の大林組の施工管理(現場監督)の世代別の手取り年収を調べてみました。
額面から所得税・住民税・社会保険料を引いた年収です。
※ただし、住んでいる都道府県・扶養家族人数などによって変わりますので、あくまでも参考値にしてください。
手取りの月給・ボーナス・年収の推移(月の残業代50時間の場合)
大林組の世代別の年収の手取り額を、月50時間の残業代込みで調べてみました。
- 20~24歳:月給257,000円・ボーナス400,000円・年収3,487,000円
- 25~29歳:月給294,000円・ボーナス752,000円・年収4,280,000円
- 30~34歳:月給337,000円・ボーナス902,000円・年収4,955,000円
- 35~39歳:月給351,000円・ボーナス1,151,000円・年収5,374,000円
- 40~44歳:月給376,000円・ボーナス1,351,000円・年収5,865,000円
- 45~49歳:月給415,000円・ボーナス1,673,000円・年収6,658,000円
- 50~54歳:月給531,000円・ボーナス2,221,000円・年収8,598,000円
- 55~59歳:月給425,000円・ボーナス1,775,000円・年収6,879,000円
- 60~64歳:月給331,000円・ボーナス951,000円・年収4,924,000円
- 65~69歳:月給304,000円・ボーナス629,000円・年収4,289,000円
となっています。
大林組の現場監督(施工管理)の年収については「大林組 現場監督 年収」も参考にしてください。
大林組の業績
大林組の業績をご紹介します。
- 2015年:売上高1兆7739億8100万円・営業利益483億8800万円・経常利益599億1300万円・純利益286億9500万円
- 2016年:売上高1兆7778億3400万円・営業利益1063億8000万円・経常利益1112億800万円・純利益634億3700万円
- 2017年:売上高1兆8727億2100万円・営業利益1337億4200万円・経常利益1401億600万円・純利益945億100万円
となっています。
売上は鹿島建設より上です。
素晴らしい業績ですね。
また、海外展開にも力を入れており、海外での売上は、
- 北米:2973億円
- アジア:1484億円
- その他:63億円
となっています。
近年は海外の売上を伸ばしており、
- 2012年:2387億円
- 2013年:2999億円
- 2014年:4034億円
- 2015年:4120億円
- 2016年:4521億円
となっています。
大林組の休日や休暇
大林組の休日は完全週休2日制と祝日です。
休暇は、
- 夏期休暇
- 年末年始休暇
- 有給休暇(年間12〜20日)
- 積立保存休暇
- 結婚休暇
- 忌服休暇
- 産前産後休暇
- 配偶者出産休暇
- 看護休暇
- 介護休暇
- リフレッシュ休暇
- 現場休暇
などがあります。
大林組の福利厚生
大林組の福利厚生は、
- 社内預金
- 従業員持株会
- 退職年金
- 育児休職
- 育児短時間勤務
- 介護休職
- 介護短時間勤務
- 共済会
- 社宅・寮
- 全国各地のリゾート施設・保養所、契約スポーツクラブ
などがあります。
独身寮に入れるのは35歳までです。
一般的な諸手当や福利厚生はそろっています。
ちなみに、大林組では全社一律のノー残業デーがあります。
ワークライフバランスを良くする体制を整えているようですね。
大林組の現場監督・施工管理に新卒で就職する難易度は?
大林組の新卒の現場監督・施工管理の募集職種は、
- 建築施工管理
- 土木施工管理
- 設備施工管理
- 機械・電気施工管理
です。
最終学歴は大卒以上である必要があることと、卒業学部が、
- 土木系
- 土木環境系
- 建築系
- 機械系
- 電気・電子・情報系
- 化学系
- 物理系
である必要があります。
大林組は日本を代表するスーパーゼネコンですから、新卒の応募が殺到します。
前述のとおり、採用倍率は約50倍ですので就職の難易度は超高いです。
大林組の採用実績校・大学
大林組の採用実績校・大学は、
- 京都大学
- 神戸大学
- 東京大学
- 大阪大学
- 名古屋大学
- 東京工業大学
- 日本大学
- 九州大学
- 芝浦工業大学
- 東京都市大学
- 横浜国立大学
- 首都大学
- 信州大学
- 早稲田大学
などとなっています。
やはり、採用実績校は上位の大学が並びます。
有名大学の新卒採用をしている点でも、就職難易度は高いといえます。
大林組に現場監督の中途採用で転職する難易度は?
大林組の現場監督・施工管理職の募集は若干名のため、中途採用で転職する難易度は高いです。
施工管理職の募集職種は、
- 建築施工管理
- 土木施工管理
- 設備施工管理
- 機械・電気施工管理
などです。
施工管理の業務経験が5年以上で、1級施工管理技士か1級建築士の資格が必要です。
最終学歴は高専卒か大卒以上であることが条件です。
中途採用であっても学歴は関係あるようです。
大林組は日本を代表するスーパーゼネコンのため、施工管理の経験が豊富でも採用倍率は高そうです。
大林組のインターンシップ
大林組のインターンシップには、
- 文系コース
- 理系コース
があります。
両方とも就業体験や現場見学を行います。
インターンの時期は、
- 文系コース:9月上旬と12月中旬~下旬
- 理系コース:職種による
となっています。
必要書類
大林組の応募の際に必要な書類は、
- 履歴書
- 職務経歴書
- 応募用紙
- 資格証
となっています。
求められる人物像
大林組が求めている人物像は、
- 高専卒か大卒以上で施工管理業務経験が5年以上の人
- 一級建築士をもっている人
- 一級建築施工管理技士をもっている人
- 積極的な人
- チャレンジ精神のある人
- 行動力がある人
- 会社のために頑張れる人
- 自主性のある人
- 目標を達成できる人
- 責任感のある人
- 最後までやり抜く人
- 自分から学べる人
- 成長できる人
となっています。
新卒の選考フロー
新卒の選考フローは、
- エントリーシート
- セミナー
- 筆記試験
- 面接
- 内定
となっています。
エントリーシートの内容は、
- 志望動機
- 学校生活で特に力を注いできたこと
- 自分の特徴や長所
となっています。
引用元:就職四季報
中途採用の選考フロー
中途採用の流れ(選考フロー)は、
- 一次書類選考
- 適性検査
- 二次書類選考
- 専門筆記試験
- 面接(複数回)
- 採用決定
となっています。
かなり厳重な選考フローです。
面接が複数回あるため、人物重視の採用です。
実務経験豊富であっても、企業分析や面接練習を入念にしてから採用試験にのぞみましょう。
採用面接で聞かれること
大林組の採用面接で聞かれる可能性のあることは、
- なぜ大林組を選んだのか
- 入社後にやりたいこと
- 最近の建設業界で気になるニュースについて
- 自分の長所、短所
- 志望動機
- 忙しい現場でも大丈夫か?
- 自己PR
- 転職理由
- 実務経験は?
- 転勤は可能か?
- 残業は可能か?
- 単身赴任は可能か?
- 体力はある方ですか?
となっています。
ちなみに、施工管理職の志望動機のコツは、建設業界ニュースというサイトの、
施工管理の志望動機の例文!実務経験を職務経歴書にどう書く?が参考になるので、読んでみてください(^^)
大林組の評判の口コミ
大林組の評判や口コミをご紹介します。
大林組の社員さんの声もお伝えします。
就職・転職の参考にしてください。
実力主義が強い
大林組ほどのスーパーゼネコンだと学閥や年功序列は存在します。
ですが、実力主義が強くなってきているため、実力のある人は学閥も年功序列も飛び越えて出世できて稼げます。
仕事の幅も広いため、自分から手を挙げていけば成長できる環境です。
多くの実績を積むことで学閥も年功序列も超えていけます。
経営陣は技術者出身者が多い
大林組の経営陣は技術者出身者が多いのが特徴です。
そのため、経営陣の技術者に対する理解はあります。
現場主義の強い会社でもありますので、現場監督は働きやすい部分もあるでしょう。
愛社精神の強い社員も多いです。
関西での知名度が強い
関東というよりは関西での知名度が強いです。
ですが、スーパーゼネコン5社の一角ですので関東にも名前を轟かせてきています。
前述の「宇宙エレベーター」でメディアに取り上げられることも多いですね。
海外事業に強い
国内よりも海外事業が伸びています。
海外では日本のゼネコン技術の価値は高く、大林組は需要が多い企業です。
海外勤務の可能性もあるため、海外での施工経験にもなるでしょう。
ただし、海外勤務をしたくない人は慎重に検討しましょう。
大規模案件が多い
大林組はトップクラス企業ですから、案件の規模も大きいです。
スーパーゼネコンならではの大規模施工の貴重な実務経験が積めます。
工事金額も大きく、年収1000万円を超える現場監督も多いです。
もちろん忙しいときは残業も増えますが、稼ぐには良いでしょう。
まとめ
大林組では若干名しか募集がないため、就職・転職の難易度はかなり高いです。
ゼネコンでの施工管理の実務経験、1級施工管理技士の資格、大卒以上の学歴がそろわないと採用は難しいでしょう。
なかなか採用されないスーパーゼネコンです。
中途採用であっても面接練習はしっかりしておきましょう。
面接で落ちる人も多いと予測されます。
あなたの就職・転職活動の参考にうれしいです(^^)