インテリアプランナーの難易度を知りたいな。
どれくらい難しい試験なんだろう?
効果的な勉強方法や、資格を取得するメリットも知りたい。
こういった疑問に答える記事です。
本記事でわかることは下記のとおり。
- インテリアプランナー試験の難易度がわかる
- 合格しやすい勉強方法がわかる
- 資格を取得するメリットがわかる
インテリアプランナー試験の難易度を解説します。
正直、製図試験が難関ですね。
実務経験者は大丈夫ですが、まったくの未経験者は苦戦する試験です。
合格率が上がる勉強方法もまとめたので、勉強の参考にどうぞ。
資格を取得するメリットも多いので、ぜひとも取得してみましょう。
目次
インテリアプランナーの合格率からみる難易度
インテリアプランナー試験の、過去5年の合格率は下記のとおり。
合格率 | 学科 | 製図 | 総合 |
平成27年 | 64.6% | 26.1% | 22.2% |
平成28年 | 59.3% | 28.3% | 30% |
平成29年 | 60.9% | 26.9% | 26.9% |
平成30年 | 65.4% | 27.6% | 28.1% |
令和元年 | 69% | 23.5% | 23.5% |
ご覧のとおり、製図試験が難関であることがわかります。
インテリアプランナーは製図試験が難関
製図試験は、実務経験がないと難しいです。
事実、インテリアプランナーの受験者の多くは実務経験者です。
- 実務経験者:7割
- 学生や未経験者:3割
独自性の高いデザインも求められるので、けっこう難易度が高いですよ。
- 設計主旨
- 平面図
- 断面図
- 展開図
- 天井伏図
- 透視図
- 一部詳細図
- 仕上表
- 家具表
などができないと合格できません。
問題もけっこう実戦的なので、実務経験者じゃないと難しいです。
試験問題【学科と製図があります】
試験問題は、学科と製図があります。
内容は下記のとおり。
学科 | 製図 | |
試験形式 | マークシート(四肢択一式) | 図面作成 |
試験時間 | 2時間半 | 6時間 |
試験範囲 | インテリア計画
インテリア装備 インテリア施工 インテリア法規 建築一般 |
インテリア設計 |
学科のインテリア法規は、試験会場に法令集を持ち込みOKです。
持ち込み可能な法令集は下記のとおりです。
法令集を持ち込める=カンタンではありません。
どこに何が書いてあるか知っておかないと、時間に間に合わないので、けっこう勉強が必要です。
また、製図試験の問題は、事前に公表されます。(6月頃)
インテリアプランナーの受験資格からみる難易度【免除あり】
学科試験は、20歳以上であれば誰でも受験できます。
製図試験は、下記の受験資格があります。
- 過去5年のうちに学科試験に合格している人
- 建築士資格がある人
- アソシエイトインテリアプランナー(学科合格者や未成年のこと)
結論、受験資格からみる難易度はあまり高くありません。
インテリアプランナーの学歴や実務経験がないと資格登録できない
受験資格のハードルは低いですが、試験合格=資格取得とは限りません。
試験に合格しても、資格取得条件に合ってないと資格をもらえないのです。
資格取得の条件は学歴や実務経験によって決まっています。
詳しくは、公益財団法人建築技術教育普及センターのホームページに掲載されています。
ちなみに、資格の登録手数料は11000円です。
なお、未成年なども受験できるアソシエイトインテリアプランナーの登録手数料は2200円です。
インテリアプランナーの試験内容【試験日や申し込み】
試験の細かい内容は下記のとおりです。
学科 | 製図 | |
試験申し込み | 3~4月 | 9月 |
試験日 | 6月 | 11月 |
合格発表 | 8月 | 2月 |
受験料 | 9900円 | 16500円 |
試験会場 | 札幌・仙台・東京・名古屋・京都・大阪・広島・福岡・沖縄 | 札幌・仙台・東京・名古屋・京都・大阪・広島・福岡 |
試験は年1回しかないので、試験申し込みの期間はチェックしておきましょう。
インテリアプランナーの勉強方法【製図は独学だと難しい】
インテリアプランナーの勉強方法を知りたいな。
独学でも合格できるの?
合格率が上がる勉強方法を解説します。
最初に簡単にお伝えしておくと、
- 実務経験者:頑張れば合格できる
- 未経験者:かなり難関
となっています。
詳しく解説しますね。
学科はインテリアプランナーの過去問題集で勉強
学科試験は、過去問題集を中心に勉強しましょう。
過去問から多く出題されるからです。
コツは、同じ過去問題集を何度も繰り返し解くことです。
問題も解答も暗記できれば、高確率で合格できます。
インテリアプランナーのおすすめ本【ガイドブックや過去問題集】
ちなみに、インテリアプランナーの勉強におすすめの本は下記のとおりです。
受験者が少ないこともあり、勉強本は少ないです。
ですが、上記の本でも勉強できるのでどうぞ。
勉強時間は300時間を見ておきましょう
インテリアプランナー試験は、300時間は勉強しましょう。
勉強のスケジュール例は下記のとおり。
勉強スケジュール | 勉強開始時期 |
1日2時間勉強 | 5ヶ月前、1月 |
平日1時間、土日3時間 | 7ヶ月前、11月 |
平日2時間、土日5時間 | 4ヶ月前、2月 |
勉強は計画的に、コツコツやりましょう。
製図対策はインテリアプランナー系の学校がおすすめ【大学や専門学校が最高】
製図試験は難関ので、学校に行くのがおすすめ。
独学だと添削がなくて勉強しにくいので。
最高なのは、大学や専門学校で学ぶことですね。
建築系の学校でインテリアプランナーの講座を受ければ、かなり合格率は上がります。
大学や専門学校に行けない人は、社会人向けの講座があるので受講すると無難。
未経験の人は、大学・専門学校・講座を受けた方が短期間で合格できます。
インテリアプランナー資格を取得するメリット
インテリアプランナーを取得すると、メリットが多いです。
少々難しい試験ですが、得られるものは多いので挑戦しましょう。
インテリアプランナーの年収【収入アップに有利】
平均的には300万~500万円というところ。
建築士的な要素もあるので、スキルが身につくとけっこう年収は高くなります。
中には800万円くらい稼ぐインテリアプランナーもいます。
インテリアプランナーの仕事内容【やりがいあります】
インテリアプランナーの仕事内容は、
- 内装設計
- 内装の工事監理
など、けっこう幅広くやりがいがあります。
後述しますが、インテリアコーディネーターは内装設計まではできませんが、インテリアプランナーは可能。
建築士の内装版みたいな資格なので、かなりやりがいはありますよ。
インテリアプランナーとインテリアコーディネーターの違い
よく比較されるインテリアコーディネーターとの違いを表にしました。
インテリアプランナー | インテリアコーディネーター | |
仕事範囲 | 内装の建築設計まで担当 | 既存のインテリア系商材の組み合わせ |
対象 | オフィス、商業施設など幅広い | 個人宅がメイン |
資格の登録 | 条件あり | 条件なし |
受験者の性別 | 男女半々 | 女性が多い |
年収 | 300万~500万円台 | 300万~400万円台 |
結論、インテリアプランナーの方が上位資格ですね。
インテリアコーディネーターは既製品の組み合わせを提案するのに対し、インテリアプランナーは内装設計の段階から関わります。
つまり、仕事範囲はかなり違います。
ただし、試験の難易度はインテリアプランナーの方が上です。
ちなみに、インテリアコーディネーターについては、下記の記事にまとめたのでどうぞ。
インテリアプランナーとインテリアデザイナーの違い
結論、かなり似ている資格です。
仕事内容もだいたい同じ。
しいて言えば、インテリアデザイナーの方がデザイン重視の仕事かなと。
インテリアデザイナーはアーティスト的な要素もあるのに対して、インテリアプランナーは設計に重きが置かれているイメージです。
ただし、試験の難易度は、インテリアプランナーの方が圧倒的に上。
インテリアデザイナーは在宅受験できて、難易度は低いです。
インテリアデザイナーについては、インテリアデザイナーの平均年収は400万円くらい【収入アップのコツ】にまとめたのでどうぞ。
インテリアプランナーと建築士の違い
インテリアプランナーが内装設計をするのに対し、建築士は建物全体の設計を行います。
なので、設計する範囲は建築士の方が圧倒的に上。
建築士は内装設計をすることもあるので、インテリアプランナーを兼ねることができます。
当然、試験の難易度は建築士の方が上。
建築設計全般に関わりたいなら、建築士を目指しましょう。
インテリアプランナーの就職先
インテリアプランナーの主な就職先は、下記のとおり。
- 建設会社
- ハウスメーカー
- 工務店
- 建築設計事務所
- 不動産会社
- インテリアメーカー
- 家具メーカー
- デパート・百貨店
けっこう就職先の選択肢が広がるので、就職に有利な資格です。
インテリアプランナー資格を維持するには更新講習会に参加
インテリアプランナー試験の有効期限は5年で、それ以降は講習会を受けないと更新できません。
知識を忘れないようにするためや、最新の知識を勉強するためですね。
更新手数料は22000円かかります。
まとめ【インテリアプランナーは製図の難易度が高いけど、勉強すれば合格できる】
この記事をまとめます。
- インテリアプランナーの合格率は20%台で、製図試験が難関
- 20歳以上なら誰でも受験できるが、資格登録は条件がある
- 過去問を中心に300時間は勉強しましょう
- 製図対策は大学・専門学校・講座がおすすめ
- 仕事内容は内装設計から工事監理までやるので、けっこうやりがいがある
- インテリアコーディネーターより上位資格、建築士より下位資格
あなたのキャリアアップの参考になればうれしいです。
ちなみに、よく比較されるインテリアコーディネーターの関連記事を紹介しておきます。
資格取得の参考にしてください。