インテリアコーディネーターの合格率を知りたいな。
どれくらいの難易度なんだろう?
あと、どうやって勉強したら合格率がアップするかな?
こういった疑問に答える記事です。
本記事の内容は下記のとおり。
- インテリアコーディネーター資格の合格率からみる難易度【24%くらいしかない】
- インテリアコーディネーター試験の合格率がアップする3つの勉強方法
インテリアコーディネーターは人気の資格ですが、合格率は低いです。
名前からすると「家具選びや配置の専門家」みたいですが、実際の内容はもっと高難易度。
試験範囲も広いため、多くの人が不合格になっています。
この記事では、まずインテリアコーディネーターの合格率から試験の難易度を知り、合格に至る勉強方法を解説します。
あなたの合格の参考になればうれしいです!
目次
インテリアコーディネーター資格の合格率からみる難易度【24%くらいしかない】
インテリアコーディネーターの一次試験と二次試験と通しての合格率の推移は、下記のとおりです。
年度 | 合格率 |
2010年 | 23.2% |
2011年 | 25% |
2012年 | 26.1% |
2013年 | 24.6% |
2014年 | 24.5% |
2015年 | 22.5% |
2016年 | 23.9% |
2017年 | 22.5% |
2018年 | 23.8% |
2019年 | 25.1% |
過去10年の平均の合格率 | 24.1% |
4人中3人は不合格になる、けっこう難易度の高い試験です。
合格率だけでいうと、二級建築士と同じくらいの難易度ですね。
※参考:二級建築士の難易度!合格率や受験資格から分析してみた
結論、インテリアコーディネーターはかなり難易度が高い資格です。
インテリアコーディネーターの一次試験の合格率
一次試験(学科)の合格率の推移も見てみましょう。
年度 | 一次試験の合格率 |
2014年 | 34.7% |
2015年 | 29.2% |
2016年 | 30.7% |
2017年 | 31% |
2018年 | 32.4% |
2019年 | 34.7% |
過去6年の平均の合格率 | 32.1% |
後述しますが、二次試験より一次試験の方が圧倒的に合格率が低いです。
一次試験は「4択のマークシート」で答えやすい試験形式なのに、半分も合格できません。
理由は、試験範囲がとにかく広いから。
インテリアの歴史とかも出題されますよ。
また、インテリアだけではなく、
- 建築構造
- 建築設備(電気・給排水・空調)
- CAD(設計)
- 省エネ
- バリアフリー
- 安全管理
- 品質管理
など、出題範囲がかなり広いです。
しかも、得点配分が公表されてないので、まんべんなく点を取らないといけません。
資格試験でありがちな「このジャンルは苦手だから捨てよう」ができないんです。
試験範囲が広い上に、すべてを知ってないと合格できないため、合格率が低めです。
【合格率が低い理由】試験が年に1回しかない
試験が年に1回しかないのも、合格率が低い理由の1つ。
一次試験は10月ですが、勉強を始めたのが遅い人はかなり不利です。
インテリアコーディネーターは出題範囲が広いので、勉強期間は6ヶ月はほしいところ。
急に思い立って勉強して合格できるほど、甘い試験ではありません。
一次試験の出題範囲が広い理由
インテリアコーディネーターは、建築の幅広い知識が必要な仕事です。
お客様だけでなく、建築業者ともまともにやり取りできる知識がないと、仕事の邪魔になります。
例えば、
- 建築士
- 現場監督
- 電気工事士
- 内装工
- 配管工
などとコミュニケーションをとる仕事です。
中には気難しい職人さんもいるでしょう。
そうした建築業界のベテランたちとやり取りする幅広い知識が必要なので、試験範囲が広いんです。
仕事場で建築業者に迷惑をかけるようなインテリアコーディネーターが増えたら問題なので、一次試験のハードルを高くしている感じです。
一次試験は3年間の免除がある【ちょっと優しい】
- 一次試験:合格
- 二次試験:不合格
だと、次の年から3年は一次試験が免除されます。
この辺はちょっと優しいですね。
ただし、できるだけ早く合格してしまいましょう。
一次試験の内容を忘れてしまうと、現場で役に立てません。
インテリアコーディネーターの二次試験の合格率
続いて、二次試験の合格率の推移も見てみましょう。
年度 | 二次試験の合格率 |
2014年 | 57.6% |
2015年 | 60.4% |
2016年 | 60.4% |
2017年 | 56.5% |
2018年 | 59% |
2019年 | 57.6% |
過去6年の平均の合格率 | 58.5% |
一次試験と比べると、明らかに合格率が高いですね。
理由は、出題範囲がせまいから。
二次試験は、
- 論文
- 製図(プレゼンテーション)
の2つしかありません。
出題範囲がせまい=集中して勉強できるので、合格率が高くなっています。
結論、インテリアコーディネーターは一次試験を突破できるかが勝負の分かれ目です。
二次試験の論文問題
小論文の試験です。
文章力が必要ですが、まずは参考書などで例文を丸写ししてみましょう。
そこから自分の文章にしていく感じでOK。
どうしても自信がないなら、後述する通信講座やスクールを活用しましょう。
二次試験の難関は製図問題
二次試験で難しいのは、製図(プレゼンテーション)です。
- 設計力
- 色彩
など、けっこうな勉強と練習が必要な問題なので。
製図問題は「いかにお客様の要望に答えているか」が得点のポイント。
感性や創造性を発揮するのではなく、的確にお客様の要望に答える製図をしましょう。
二次試験の製図問題は配点が高いので、失敗すると不合格です。
【きつい】インテリアコーディネーターは合格基準が公表されていない
困ったことに、合格基準は発表されません。
一般的な資格試験は「60%以上で合格」などの合格基準が公表されていますが、それがない。
なので「とにかく高得点をとるしかない」という、ハイレベルなメンタルが必要です。
合格基準がわかればある程度の手抜きができますが、手抜きは許されません。
それくらい、インテリアコーディネーターは厳しい資格であると肝に銘じましょう。
インテリアコーディネーター試験の合格率がアップする3つの勉強方法
インテリアコーディネーター試験の合格率がアップする勉強方法は、下記3つです。
- 6ヶ月前から独学で勉強
- 通信講座で勉強
- スクールで勉強する
1つずつ解説しますね。
6ヶ月前から独学で勉強【1日1時間は勉強】
インテリアコーディネーターは、独学でも合格できます。
独学のメリットとデメリットは、下記のとおりです。
メリット | 自分のペースで勉強できる
費用が安い |
デメリット | 自己管理が必要
合格率が低い |
ただし、勉強期間を多めにとらないと厳しいです。
試験の6ヶ月前(4月)から毎日1時間は勉強してください。
土日は2時間以上の勉強が必要。
計画的にコツコツ勉強していかないと、合格できません。
インテリアコーディネーターの独学のコツは、インテリアコーディネーターの独学のコツ6選【勉強時間は6ヶ月】に詳しくまとめてます。
通信講座で勉強
お金に余裕があるなら、通信講座もおすすめです。
通信講座のメリットは下記の3つ。
- 合格率が上がる
- 短期間で合格しやすい
- 二次試験(論文と製図)の添削がある
一方、デメリットは下記の2つです。
- 独学より費用が高い
- 自分のペースで勉強しにくい
おすすめの通信講座は下記の3つです。
興味があれば、資料請求からやってみましょう。
スクールで勉強する
お金と時間に余裕があるなら、スクールに通うのもおすすめです。
スクールのメリットは下記の5つ。
- 合格者をたくさん出した講師に教えてもらえる=合格率が上がる
- 質問したらすぐ講師が答えてくれる=調べる時間の短縮
- 一緒に学べる仲間ができる
- 短期間で合格しやすい
- 二次試験(論文と製図)の添削がある
高額ですが、メリットは多いですね。
反対に、デメリットは下記の3つです。
- 費用が高い
- 自分のペースで勉強しにくい
- 通学が必要
おすすめのスクールは下記の3つです。
興味があれば、資料請求からやってみましょう。
まとめ【インテリアコーディネーターの合格率は24%くらいで難易度が高い】
この記事をまとめます。
- インテリアコーディネーターの合格率は24%くらいしかない
- 一次試験は試験範囲が広く、まんべんなく得点が必要で難関
- インテリアコーディネーターは幅広い知識が必要なので、難しい試験になってる
- 二次試験は製図が重要【配点が高い】
- 独学で合格率をアップさせるには6ヶ月前から勉強かいし
- 短期間で合格したいなら、お金はかかるけど通信講座やスクール
あなたのインテリアコーディネーター合格の参考になればうれしいです。
お伝えしてきたとおり、かなり難易度の高い試験です。
特に独学の人は、計画的に勉強してください。
この記事で紹介したインテリアコーディネーターの独学のコツは、インテリアコーディネーターの独学のコツ6選【勉強時間は6ヶ月】に詳しくまとめてます。
あなたの合格を祈っています!